2026.07.02

作品「One Earth – こころの家 – Toyo Ito」
株式会社 伊東豊雄建築設計事務所

株式会社 伊東豊雄建築設計事務所さんに、ミラノサローネに出展された模型についておしえていただきました。
使用用紙
NTラシャ 四六判Y目 100kg 白、うすクリーム、グレー10、ホワイトローズ、ラベンダー、ライトブルー、ペールグリーン、クリーム、ピンク、ばら、うす藤紫、うす青、みずいろ、うすあさぎ、若葉



用途
作品・ペーパークラフト
選んだ理由
設計主旨
地球は、風や水の流れ、地形や生物などすべて自由な曲線や曲面によって表象されています。しかし建築は、直線や円などの純粋幾何学によって自然界と対峙してきました。
伝統的な建築は、純粋幾何学によって構成されていても、光や風などの流れを内部空間に取り入れ、自然界との親密な関係を築いていました。しかし現代建築は自然界との間に明確な境界を定め、人工環境に頼っています。即ち、自然界から乖離した均質空間を世界中の大都市に蔓延させているのです。地球の温暖化が顕著な今日、建築の人工環境化は不可避ですが、私は建築内部に抽象化された自然を設けることによって、空間の均質化から逃れることが可能であると思っています。建築内部に私の心象風景を描くこと、それが私にとっての<心の家>なのです。(伊東豊雄さん)

自然や地球そのものを抽象的に表現する手法として、色彩豊かなコンター(等高線)模型をつくることにした。素材や着彩・積層の方法について多くのスタディをしたが、紙が持つ無垢の素材としての強さや質感、色彩感に他の表現法(着彩や印刷、3Dプリントなど)では到底追いつかないと感じ、この模型を何とか紙で実現したいと考えた。
完成した作品の断面には美しい色彩の断層が現れているが、これも紙でつくる狙いのひとつであった。模型全体は紙の塊で実際にかなりの重量があるが、その質量感を視覚的にも感じさせる力を紙は持っていると感じた。結果的に「紙の積層」という至極シンプルな操作ではあるものの、実に多くの情報量があり、人に多くのことを想起させる模型表現となった。(山崎拓野さん、城代晃成さん)
印刷加工
貼合、CADカット、手作業による積層
撮影
伊東豊雄建築設計事務所
製品詳細

サイズ
W750 x D750 x H150

重量
35kg

関連イベント

国際子ども建築模型展(ミラノサローネ内)

会期
2026年4月21日│火│―26日│日│※会期終了

会場
Superstudio(Via Tortona, 27, 20144 Milano MI, Italy)

概要
日本・イタリア・ポルトガル・フィンランド・スウェーデンの5カ国の大学と子どもたち約100人が参加し、子どもたちの想像力によって「こころの家」をテーマとした建築模型を制作・展示する教育・文化プロジェクト。

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