HAKUTSURU SAKE CRAFT THE PREMIUM 2026 パッケージ
小玉 文(BULLET Inc. )
パルプをギュッと板状に固めたような、素材の魅力が凝縮された紙「ワイルド-FS」。いつか使ってみたいと思いつつ、なかなか機会がありませんでした。この日本酒は、白鶴酒造で長年杜氏を務めてきた伴光博氏の夢を叶えた逸品で、100時間もの時間をかけて米を1粒ずつ目視選別しています。「素材」へのこだわりを、「ワイルド-FS」の質感で表現したいと考えました。
HAKUTSURU SAKE CRAFTシリーズでは、これまで一貫して、杜氏と蔵人が自らシリアルナンバー等を手書きで記した〈タグ〉をボトルの首にかけて販売してきました。今回はペーパープレートの一部を打ち抜いてタグとするデザインを考案。タグと穴はジグソーパズルのようにぴったりと嵌まり、1点モノであることの証明となります。
4枚目の写真の金属パーツが、今回使用した抜き型です。抜き型には大きく分けて【トムソン(ビク)型】と【腐食型】の2種類があります。通常、厚い紙の抜き加工にはトムソン型を用いますが、精密なデザインや鋭角な形状には向いていません。一方で、腐食型(化学的な腐食によって金属板の刃だけを残し、周囲を溶かして作る精度の高い型)は厚さに限界があり、分厚い素材の抜き加工には不向きです。今回の使用紙「ワイルド-FS」の厚みはなんと約2mm!普通の腐食型であれば、刃の厚みを超えて背景の金属板の跡がついてしまう……という問題を、東北紙業社 加藤さんのアイデアで、型の形ジャストに周囲をカットすることで解決しました。(小玉 文さん)
「HAKUTSURU SAKE CRAFT タグ」についてはこちらをご覧ください。