2018.04.02
株式会社ウェッジ
『中世ふしぎ絵巻』
本を中心にアートディレクション、デザインを行っている岡本デザイン室さんに、ご用途をおしえていただきました。
- 用紙
- カバー
ヴァンヌーボV スノーホワイト 菊判T目 90.5kg
表紙
新だん紙 あい 四六判Y目 110kg
見返し
新だん紙 濃松葉 四六判Y目 110kg
- 用途
- 書籍
- 選んだ理由
- ヴァンヌーボV
カバーには北村さゆりさんの画をたくさん使わせていだだきましたが、北村さんが日本画家ということもあり、岩絵の具が描かれる和紙をイメージしていわゆるコート紙のような平滑な紙は避け、テクスチャーのある紙を選びました。なかでもヴァンヌーボVは発色の良さから定番の選択でした。
新だん紙
本書は、本文を保護する役目の表紙を特殊な製本で本文とつなげ、和装本のようなデザインとしました。このデザインを考えるにあたって、和装本を保護する「帙」にはしばしば「檀紙」が使われていたのを思い出しました。帙は現在では高級な仕様ですが、チリ付きの上製本でもその味わいが出せるのではと確信し、新だん紙を使用しました。縦長の表紙を90度回転させ、絵巻のように横長にして読む本書は、表紙を開けるしぐさがまるで帙を開帳しているような気持ちにさせてくれないでしょうか?(岡本デザイン室 岡本洋平さん)
- 印刷加工
- オフセット印刷
- 製本
- 特殊製本+本文コデックス装
- 書籍情報
- 『中世ふしぎ絵巻』
著者 西山 克 北村さゆり
発行 株式会社ウェッジ
定価 3,200円+税