2019.09.17

黃子恆（HUANG TZU-HENG）

『穿越─正義科技＠潛殖』展覧図録

台湾デザイナーの黃子恆さんにご用途を教えていただきました。

用紙: い織り　プラチナホワイト　四六判Y目　100kg

用途: 書籍

選んだ理由: 私はい織りの、高密度でよく見ると複雑に折り重なった模様が好きです。また、濃色の印刷発色もとても良いです。この書籍のテーマは科学技術に関連していますが、描き出されたものは決して美しい先端技術ではなく、科学技術のテーマによって導かれた7つの理念であり、7つの理念は表紙の複雑なノイズの中に隠されています。そのため、私は網状に折り重なった模様のい織りを選びました。「紙の模様」と「ノイズの模様」、表紙上で両者は相互に作用し、肉眼では焦点を合わせるのが難しい複雑な模様を生み出しています。
読者はこの本を手に取った時、視覚的に折り重なった模様を目にするだけでなく、触覚的にもい織りの高密度で折り重なったテクスチャーを感じ取ることができます。（黃子恆さん）

--以下原文--
我一直很喜歡蒝織紙密度很高、細看很錯綜複雜的紋理，而且印刷深色的效果也很好。因為這一本書的主題與科技感有關，但是要描述的並非是科技的美好前衛，反而要傳達的是展覽中，由科技主題延伸出的七大理念，並且讓七大理念隱晦地貫穿在封面繁複的雜訊之中，因此我選擇用有交錯網狀紋理的蒝織紙，「紙的紋理」與「雜訊的紋理」，兩者交互在封面上，產生第三種肉眼很難對焦的複雜紋路。讀者拿起這本書時，不只是視覺上看到錯綜難辨的封面紋路，手上也可以感覺得到蒝織紙密度很高的交錯感。