2022.04.13

髙室湧人(ca o studio)

元木大輔 / DDAA LAB『Hackability of the Stool スツールの改変可能性』

グラフィックデザイナーの髙室湧人さんに、建築家の作品集の造本についておしえていただきました。

用紙
カバー:GAファイル ブラック 四六判Y目 620kg
用途
書籍
選んだ理由
建築家 元木大輔が、アルヴァ・アアルトが1933年にデザインした名作椅子「Stool 60」とその模造品として世に出回る様々なスツールを使って、スツールの改変可能性を探求し、実際に改変した100パターンのスツールと330パターンのアイデアスケッチをまとめた一冊。
同書の構造は、プロジェクトにおけるスツールと改変された黒いアタッチメントパーツの関係をなぞり、中身の白い本をスツール、カバーをアタッチメントに見立て、それぞれが独立した存在となるよう、あえて両方を固定せず、カバーを外すと本体の白い紙の塊が現れるようになっている。
また、同じ書籍でも異なる印象の対比を持たせることを意図し、表周りからはハードカバー本のような、本体からは週刊誌のような素材を選んだ。表紙には厚みをもちつつ洗練された質感が美しい漆黒のGAファイル、本文に汎用性の高い用紙を使用することで、読者が本を読む行為を通して気品の高さと雑多な感触の行き来を設計した。(髙室湧人さん)
印刷加工
表紙:箔押し(白)
本文:オフセット4色印刷
差込:リソグラフ(デジタル孔版印刷)1色印刷
篠原紙工、Hand Saw Press
デザイン
髙室湧人(ca o studio)
書籍情報
元木大輔 / DDAA LAB 作品集『Hackability of the Stool スツールの改変可能性』
著者 元木大輔(DDAA LAB)
仕様 128×175mm 、622ページ
企画協力 アルテック
発行 建築の建築
定価 5,500円(税込)
ISBN 978-4-9911475-1-7

直販サイト 建築の建築 オンラインショップ
関連イベント

「元木大輔/DDAA LAB Hackability of the Stool」 at Artek Tokyo Store

会期
2022年4月20日|水|―5月16日|月|
11:00-19:00 火曜定休
会場
Artek Tokyo Store
東京都渋谷区神宮前5-9-20
詳細
建築の建築 news

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