2022.04.27

飯沼珠実

Zine『Face at a Distance The Noguchi Museum, Long Island, NYC』

写真家の飯沼珠実さんに、イサム・ノグチ美術館を撮影した写真29点を収録したZineについておしえていただきました。

用紙
表紙:里紙 うこん 四六判Y目 170kg
用途
Zine
選んだ理由
これまでに自分の撮った写真をまとめたZineやアーティストブックを自主制作してきました。
あてもなく写真をセレクトしながらなにか物語を紡いでいこうとしていくうちに、アイデアがかたちを帯びていったり、コンセプトやプロセスがデザインの要素になったり、あるいは商店の片隅でたまたま出会った名もない紙がきっかけでつくったブックもあります。また自分が読者として、友人や知人のリトルプレスを見るときの楽しさのひとつは、そういう衝動や熱量、思考や経験が、ピュアさを強く残したままに伝わってくる点にあります。

今回制作した『Face at a Distance - The Noguchi Museum, Long Island, NYC』では、美術館で写真を撮った段階では冊子の発行予定はなにもなかったのですが、なぜだかレイアウトやサイズ感、デザイン、表紙と題字の色、用紙のテクスチャーなどについて、具体的なイメージがありました。自分にとってのイサム・ノグチ美術館での経験を形や色彩でとらえてみると、このように感じられたということなのかなと思います。

竹尾の見本帖本店を隅から隅までみて、「里紙 うこん」をみつけました。里紙の硬さと柔らかさが混ざったような質感からは素材に対する五感がめぐり、また色もイメージにぴったりと合いました。白い題字の印刷は、選択肢として箔押しかシルクスクリーンがありました。今回はシルクによるインキの重層性よりも、箔の凹凸による物質感が合うと思いました。表紙の重さは、本文紙とのバランスで決めました。今回は束見本制作の予算がなく、実は最終段階まで表紙、本文ともにもう一段階軽い紙が選ばれていました。ただ自分の美術館建築の経験と冊子を手にしたときの感覚をあらためて想像すると、なにか違和感があったので、印刷の直前に現在のものに変更してもらうことにしました。
仕上がった冊子をみて「表紙は石版ですか?」という人がいたのには驚きましたが、小さいながらにボリュームが感じられ、これがイサム・ノグチの仕事や空間を想起する断片となっているならば、とても嬉しいです。(飯沼珠実さん)
印刷加工
表紙:箔押し(白)
本文:デジタル印刷
デザイン
髙室湧人(ca o studio)
写真撮影
ca o studio
書籍情報
『Face at a Distance The Noguchi Museum, Long Island, NYC』
仕様 250×168mm、36ページ
定価 0円(要送料550円)

販売店 飯沼珠実オンラインストア

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