2023.09.12

Sarah Boris

アートブック『Rainbow』volume1&2

ロンドンのアーティスト兼デザイナーのSarah Borisさんにご用途をおしえていただきました。

用紙: Volume 1（写真1、2、6枚目）
表紙：マーメイド　四六判Y目　コスモス　240kg　
本文：マーメイド　四六判Y目　110kg　赤、朱、ひまわり、若緑、るり、海、ロイヤルバイオレット

Volume 2 （写真3、4、5、6枚目）
表紙：マーメイド　四六判Y目　ブルークラウド　240kg　
本文：マーメイド　四六判Y目　110kg　ネオ・ピンク、ネオ・フラミンゴ、ネオ・シトロン、若草、ミント、空、ライラック

用途: 書籍

選んだ理由: 『Rainbow』は言葉のないアーティストブックです。私は、イギリスで虹が希望の象徴となったロックダウン中にこの本を作成しました。この本は現在、オーストリアのウィーンにあるMAK応用美術館の収蔵品となっています。『Rainbow』は色と親密になり、そして色に浸ることのできる作品です。
用紙は volume1,2ともに、日本の竹尾のたくさんの紙から「マーメイド」を選びました。その色展開は個性的で、非常に鮮やかで美しく、他に類を見ません。私はそれぞれの色の発色と、色同士が互いにどのように作用し合うかに細心の注意を払いました。色を選び組み合わせることは、ハーモニーやリズムを追求する作曲活動にも似ています。（Sarah Borisさん）

―以下原文―
Rainbow is a wordless, artist book by London based artist and designer Sarah Boris. I created the book during lockdown when the rainbow became a symbol of hope in the United Kingdom. The book is now part of the museum collection at MAK Vienna in Austria. It is an intimate artwork and immersion into colour.
I selected a range of Japanese papers: MERMAID by Takeo for volume 1 & 2. The colour pigments are unique. They are extremely vibrant and beautiful and bear no equal in the colour range they propose. I became very particular about each colour and how they function with one another. To choose and assemble colours is similar to writing a composition and seeking harmony and rhythm.