2025.10.16
伊勢山暁子(株式会社博報堂 生活者発想技術研究所 Humanity Lab)
「Humanity Lab」展パンフレット「めくるを旅する 感覚体験BOOK」
デザイナーの伊勢山暁子さんに、「Humanity Lab」の研究成果を紹介するパンフレットについておしえていただきました。






- 用紙
- 表紙:ヴァンヌーボV-FS スノーホワイト 四六判Y目 130kg
本⽂:ヴァンヌーボV-FS スノーホワイト 四六判Y目 105kg
別丁:⾊上質 りんどうN 四六判T目 特厚⼝
スタードリーム-FS アクアマリン 720×1020mmT目 88㎏
ミニッツGA サックスブルー 四六判Y目 100kg
- 用途
- パンフレット
- 選んだ理由
- 「Humanity Lab」が開発した「めくるを旅する 感覚体験 BOOK」は、Labの研究成果を紹介するパンフレットであると同時に、私たちが日常で無意識に使っている感覚を再認識することもテーマにした一冊です。「ページをめくる」という何気ない行為の裏側には、視覚、触覚、聴覚といった多様な感覚の要素が潜んでいます。“めくる”を丁寧に編み直すことで、より豊かな体験へ変えられると考えました。
本書の表紙には、手にした瞬間に柔らかな質感を伝える「ヴァンヌーボV-FS スノーホワイト」を採用。さらに、UVニスを使った特殊な印刷ギミックによって、あたかも数枚の紙が重なっているかのような錯覚を生み出し、めくる前から感覚を揺さぶる工夫をしています。めくると、あえて不規則に配置された多様な紙質や、ランダムな大きさのページが現れ、手のひらや目、耳を揺さぶります。紫色の「色上質 りんどうN」や、星屑のような光沢を放つ「スタードリーム-FS」、繊細なエンボス加工の「ミニッツGA」が、色や光沢、手触りの変化を生み出して、感覚の世界を広げてくれます。表紙で感じた感覚が、めくるごとに新たな驚きへとつながり、「めくる」という単純な行為そのものが、新しい発見と未知の旅になる。そんな一冊を目指しました。(伊勢山暁子さん)
- 印刷・加工
- 平糸綴じ
表紙:オフセット4⾊印刷、UVニス、抜き
本⽂:オフセット4⾊印刷、抜き
別丁:オフセット印刷、抜き
- プロデュース
- Humanity Labリーダー:金じょんひょん
印刷加工プロデュース:深山信夫(株式会社博報堂プロダクツ)
総合プロデュース:平原裕子・大野莉奈・髙橋哲久(株式会社博報堂 広報室)
- 関連イベント
-
HASSO CAFFÈ企画展 博報堂の研究開発プロジェクト「Humanity Lab展」
- 会期
- 2025年9月9日│火│―2026年1月30日│金│ 土日祝/休
7:00-21:00
- 会場
- HASSO CAFFÈ with PRONTO
東京都千代田区神田錦町三丁目22番テラススクエア1F map
- 概要
- 「感覚が、生活者発想を進化させる」信念のもと、人間が本来持っている感覚特性を深く探求することで、感覚体験の可能性を広げることを目指しているHumanity Labの、研究成果を体感できる企画展。