紙をめぐる話|紙の生まれる風景 No.30
特種東海製紙 岐阜工場
ペーパースラッジ
2022.06.14
初出:PAPER'S No.65 2022 夏号
2022.06.14
初出:PAPER'S No.65 2022 夏号

紙は、森や川が形を変えてできたものだ。
いわば自然の一部を一時的に借りて
つくっているわけだから、役割を終えたら、
環境に調和する状態で返す必要がある。
岐阜工場では、紙を抄くために使った水は、
凝集沈殿やオゾン脱色などの
強力な浄化処理装置を通してから川に戻す。
その純度は高く、川の水よりも
透き通っているほどで、
酸素が豊富に含まれることから
生きものも良く育つという。
浄化処理で取り除かれた繊維等の残滓が、
ペーパースラッジ。これらは資源の山であり、
かつては田畑の肥料に、今ではバイオマス発電の
燃料にと、多様な形で自然に還される。
ものづくりのあり方が
世界的に問い直されているこの時代、
紙のつくり手は、紙のことだけを
考えるのでは足りない。
欠かせないのは、生態系全体を見据えた
大きくて長い視点。
紙づくりとエコシステムづくりは、
表裏一体でありたい。

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