永原康史さんに、ご著書『日本語のデザイン　文字からみる視覚文化史』(Book&Design)についてお聞きしました。渡来の文字を取り入れて発展した日本語の文字表現の歴史・変遷を考察する一冊。表紙には、南蛮貿易で日本へ伝来した毛織物「羅紗」を名前の由来にもつ「NTラシャ」。カバーは、世界へと通じる海にきらめく波頭のイメージから「波光」を採用しています。表紙のべんがらは土の赤、カバーは波の白と、本の内容と呼応する佇まいです。

NTラシャ

緻密で柔らかい肌触りのファインペーパーです。淡色から原色まで100色を超える豊富な色展開も大きな魅力です。1949年以来、日本のファインペーパーのパイオニアとして愛され続けています。

波光

柔らかなぬくもりと自然の風合いを兼ね備えた高級印刷用紙です。ラフ肌の微妙な凹凸が光の反射をうけて、インキに表現力を与えます。